2012年2月20日月曜日

歌舞伎シネマ「海神別荘」

原作 泉鏡花

村の美女(玉三郎)が、海底の公子(海老蔵)へ輿入れする。が、美女はそこでの幸せを、地上の父や村人に見せびらかせたく、地上へ戻りたがる。
この心持に怒った公子は、美女を殺そうとするが、美女はその時、初めて公子の美しさに気づく。

なんと日本語の美しいこと。言葉に酔いしれるとはこの事かと、初めて知りました。
泉鏡花の作品を読んだことはないのですが、読みたいと思いました。

また、ハープの音色と絶え間ない海の音が、幽玄を感じさせる素晴らしい映画でした。

前半の海老蔵の言い回しが、舞台に沿わないのですが、徐々に、舞台台詞になっていくのが安堵です。
周りの役者は全員、カツゼツが素晴らしく、全体を引き締めておりました。

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